秋の味覚で復興支援

今年も岩手・宮古から7000匹―目黒のさんま祭り・毎年恒例の「目黒のさんま祭り」が4日、東京都品川区のJR目黒駅前で開かれ、岩手県宮古市から送られた約7000匹のサンマが参加者に振る舞われた。今年は東日本大震災を受け、「がんばれ！　宮古」がテーマ。炭火で焼いたサンマから立ち上る白煙と香ばしい香りが漂い、新鮮な秋の味覚を求める多くの人出でにぎわった。宮古市は祭りに1999年から無償でサンマを提供。16回目となる今年は、東日本大震災の影響で開催が危ぶまれた。しかし、同市では4月に仮設の魚市場で水揚げが再開。昨年とほぼ同じ数が届けられた。「われわれに大した力はないが、少しでも復興に協力したい」。祭りを主催する目黒駅前商店街振興組合の中崎政和理事長（62）は、震災直後から義援金や物資を宮古市に届けた。「宮古を訪れたとき、市長から『今年もぜひサンマを提供したい』との言葉をもらった」といい、開催を決めた。今年は募金箱を設置し、義援金として同市に送る予定だ。

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